「ぼくも、君も、みんなが知ってる 月光仮面!」
これが、東映映画・『月光仮面』の合言葉だった。
私の家にはテレビが無く、町内を転々とするテレビジプシーだった。
なので、飛び飛びでしか観てはいない。
なにせ、わが家にテレビが来たのは、東京オリンピックが開催された
昭和39年だったのだから。
両親の映画好きが高じ、週末ともなると劇場に連れて行ってくれた。
テレビ版『月光仮面』の印象よりも、劇場版の方に思い入れが深い。
月の光を背に受けて。。。。。
東映はズルい、テレビ映画『月光仮面』の制作を宣弘社から
依頼を受けながら、「製作費が安い」という理由で断った。
ところが、思わぬ大ヒットに娯楽版として企画制作したのだ。
つまりは、相乗りだったのだ。
そこは東映、スケールアップした月光仮面のロケット・オートバイ
テレビ版はブローニングをベルトに挟んでいたが、
コルト・ディクティクティブに変え、ホルスターに収めていた。
スマートでシャープな『月光仮面』が誕生したのだった。
扮したのは大村文武・・・相当なスポーツマンだったという。
第一部・月光仮面・絶海の死斗(2部作)・・・昭和33年7月8月公開
HOジョー発爆弾の設計図を巡ってドクロ仮面一味と対決。
峰博子 山本麟一
テレビ版のお粗末なドクロの面と違い、出来は良かったし
複数体登場した。
正体は柳博士の友人、赤星博士(佐々木孝丸)
第二部・・・魔人の爪~昭和33年12月公開
バラダイ王国の秘宝を狙うサタンの爪と対決。
正体は結城博士役の植村謙二郎・・・東映テレビではお馴染み。
第三部・・・怪獣コング~昭和34年4月公開
テレビ版からスケールダウンし、等身大になったが
怪奇色の濃い作品になった。
国際暗殺団の首領が抗体薬で変身した怪物だった。
首領役の加藤嘉が痩せていたため、山本麟一が扮した。
本編には登場しないシーン。👆
第四部・・・幽霊党の逆襲~昭和34年7月公開
原作に登場する双子の兄弟が出ないため、川内康範がクレームをつけた。
幽霊党のアジトに侵入し、正体を見破られた祝十郎。
現在は国会議員の山東昭子
首領を演じたのは戦前の大スター、岡譲司
このドクロの面は『悪魔くん』でドクロンに使われた。
第五部・・・悪魔の最後~昭和34年8月公開
テレビ版でいう「その復讐に手をだすな!」
ドクロの面を二度使ったため、悪人は全員素顔での出演。
毒ぐもを操る白髪鬼とギャング団を絡めた大人向けの作品だ。
左からひとりおいて、ヨセフ・オットマン、山口勇、萩原満
岡譲司、ハロルド・(?)、潮健二
~月光仮面とギャング団の銃撃戦~
「悪魔の最後」・・・左から山本記者(草刈竜平)、五郎八(柳谷寛)
杉山刑事(安藤三男)、祝十郎、カボ子(若水ヤエ子)
~祝十郎を挟んで木の実ちゃん(黒潮千代子)、茂くん(風間杜夫)
ロケット・オートバイは軍用の陸王を改造したマシンだった。
~ロケ先は川越街道だった~
白髪鬼事件を最後に『月光仮面』は少年少女たちの前から去っていった。
第六部として「ドラゴンの牙」が予定されていて、連載誌の少年クラブ
誌上でも予告されていたのだが、実現されなかった。
悪人が出てる間は唾を飲み、月光仮面が登場するやいなや、やんやの喝采を
心の中で囃し立てていた記憶がある。
紅顔の美少年だった私もはや、70歳になってしまった。。。でも、正義の味方を
思い浮かべると、少年の頃の私にリターンするのです。

